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中国語のことや、旅日記、もろもろの感想など

by keika-ch32



 漢字では、中国語と日本語は、ともに「兄弟」と書くのに、その意味と用法が少し違う。


 中国語では、四声の違いで、「兄弟」(xiong di)の意味が違う

 日本語と同じ、兄弟、はらから(同胞)の意味のときは、「弟」(di) は、四声。

 弟や目下の男子への呼びかけ「きみ」または自分の謙称「わたしめ」の意味の場合は、「弟」(di) は、軽声。


 「兄弟」のことを「弟兄」とも言うので、こちらのほうもよく使われる。こちらのほうが、区別しやすいのでいい。


 書き言葉では、「兄」は、「兄長」という。一般には、口語では、「兄」は、「」が使われる。「弟」は「弟」。

 


# by keika-ch32 | 2025-01-07 11:55 | 中国語全般 | Comments(0)

「姉」「姐」「姊」


よく使われているのに、ずっと間違った思い込みをしていた言葉がある。

中国語で「お姉さん」のことを、口語では「姐」(jie)といい、姉妹のことを「姐妹」(jie mei )と言っていた。書き言葉では、姉妹を「妹」と書くが、私はずっとそれも(jie mei )と発音するものと思い込んでいた。

先日ある中国の時代劇で、姉のことを「阿(a zi)と呼んでいたので、辞書を調べたら間違っていたことに気づいた。妹」(zi mei)が正しい。

ついでに、「姉」という字は、日本語では使われているが、中国語にはないことも分かった。

」は、複音節のやや硬い言葉に使うと辞書にある。

妹」(zi mei)  「兄弟妹」 「妹城市」 「妹公司」など

ただ、一般的に、話し言葉では、「姐」(jie)を使うので、私は聞きなれなかった。

妹」(zi mei) という文字は、知っていたのに、発音だけずっと間違えていたのがわかってよかった。

こういうことは、ネイティブには、絶対起きないことだと思った。


# by keika-ch32 | 2025-01-06 16:00 | 中国語全般 | Comments(0)

「長風渡」を観て


 チャンネル銀河でで1017日から1211日まで放送された中国ドラマ「長風渡」を観た。

   主人公柳玉茹は、商家の正室の娘でありながら、父からは愛されずに冷遇された母とともに、立場が弱く、いつもつらい思いをして生きてきた。母からは、「人生は忍耐が大事」と教えられて育つ。用心深く、思慮深い性格で、商才もある。

 一方、顧九思は、富豪のひとり息子として育ち、ほしいものは、すべて手に入る立場にあり、放蕩息子として知られていた。

 この二人の出会いから、物語がはじまるが、当初どうしょうもない放蕩息子の顧九思が、しだいに行動が変化していく様は、面白い。それも、柳玉茹の影響からだ。彼女は、彼は、本当は、情け深い人柄と見抜き、彼に賭けるという。信頼関係がそこから一歩ずつ深まっていく。

 途中のあらすじは、省くが、まず、このふたりの変化が面白いし、観ていてとても気持ちよい。さわやかな関係なのだ。

 挿入歌も、とても気に入って、特にエンディングは、ワルツのテンポでよかった。

 「渡」(du)は、渡し場のことで、よく地名に用いられる。「長風渡」は、このドラマでは何度か重要な場面に登場したところだ。私は、それを「人生の渡し場」のように思えた。


# by keika-ch32 | 2024-12-18 11:39 | エッセイ | Comments(0)


 LaLaTV826日から1025日まで放送された中国ドラマ「恋心は玉の如き」(錦心如玉)を観た。


  あらすじは、省くが、明朝、政略結婚から始まった二人の恋を描いたもの。

 主人公羅十一娘は、側室の子として育ち、正室からは冷遇されてきた。徐家に嫁いていた正室の娘の元娘が病死して、その継室として嫁ぐことになる。

 羅十一娘は、結婚から逃げようとして、実母が事件にまきこまれて死亡したため、中断され、徐家へ入る。そこでは、側室たちがいて、いろいろな事件に巻き込まれていく。

 一方、夫の徐令宜も、親が定めた相手との不幸な結婚生活を送り、女性には不信感があった。そんな二人が、互いに相手の人柄にひかれ、愛しあうようになる。

また、羅十一娘の人柄に次第にひかれて、他の家族も、最後は、彼女の力となってくれ、ピンチを乗り越えられた。

 女性の生き方として常に「自立」を意識していた姿勢もいい。「刺繍」の特技が当時は、自立への道だったようだ。

全体として、ストーリーの流れもよく、最後まで手を抜かずに羅十一娘の生き様を描いていてので、とてもよかった。明朝の衣装や建物、挿入歌もよかった。

  


# by keika-ch32 | 2024-11-10 14:07 | エッセイ | Comments(0)

「黒豊と白夕」を観て


 LaLaTV819日から1011日まで放送された中国ドラマ「黒豊と白夕」を観た。

  「黒豊息」と「白風夕」の名前の部分は、中国語の音では、どちらも「feng xi」となっている。この点は、日本語読みにしてしまうと、面白みがなくなるが、意外と、こうした同じ音というのは、互いの結びつきを意味するので、重要だ。


 二人は、江湖では、名の売れた侠客だが、裏の顔は、6州の中の雍州と青州の王族でもある。

 特に、「黒豊息」は、雍州では、継母に小さいころから命を狙われて、いろいろな逆境の中で生きてきた。

 一方、「白風夕」は、身分は青州の王女でも、理解ある父と兄のおかげで、家を出て、江湖で自由に生きてきた。

 この二人の巡りあいと恋愛、そして、大東帝国と6州の「玄極令」をめぐる争い、天下取りの戦いへと物語の展開は、スケールが大きい。

 あらすじは、公開されているので、ここでは省略するが、全体としては、見ごたえはあった。


 ただ、最後が、すこしお粗末だと思った。

 二人とも、「天下国家と民」を重んじるのに、いくら黒豊息の余命があと10年とはいえ、あっさりと王位を捨てて、山奥に隠居するのは、無責任だし、観るものとしては、納得できない。

 物語の最後が、もっと見事なものならば、この作品は、もっとよかったなと思った。


# by keika-ch32 | 2024-10-18 14:52 | エッセイ | Comments(0)