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中国語のことや、旅日記、もろもろの感想など

by keika-ch32

譲歩文:「たとえ~でも」の使い分け



  こういう問題がありました。「尽管」「不管」「无论」「就是」の比較です。次の日文に合うのは、どの中文なのかを選びなさい。

 「その意見はたとえ君が賛成でも、僕は反対せざるを得ない」

  (1)这个意见尽管你赞成,我也不得不反对。
  (2)这个意见不管你赞成,我也不能不反对。
  (3)这个意见无论你赞成,我也不得不反对。
  (4)这个意见就是你赞成,我也不能不反对。
 

  「尽管」「不管」「无论」「就是」は、どれも「たとえ~でも」と訳されます。そのため、頭の中で、区別がつきにくくなってしまいます。
   私の場合も、中国語だけで記憶していれば、混乱しないのですが、なまじ日本語を学んでいて、日常的に日本語社会で生活していると、ときどき、迷ってしまいます。

  このケースでは、
(1)「尽管」は、確定条件を表す語のため「その意見に賛成」がもう確定されているということになってしまうので、この場合は、誤り。「尽管」は、「还是」「但是」と組み合わせて使うと覚えおけば、混乱しないようです。私の場合、「虽然」を使うほうが、絶対間違えません。「虽然」のほうが、使いなれているからでしょう。

  例:尽管他谈了半天,他还是想不通。

(2)「不管」と(3)「无论」は、疑問や不定を表す語と共に使う場合に限られるとありました。日本の文法って、難しい説明をするものだなと思いましたね。それよりも、二つばかりの用例を覚えおけば、混乱しないでしょう。

  例:不管什么意见你赞成,我都要反对。
  例:无论什么人有困难,我们应该帮助。


  正解は、(4)ですが、実は、私は、間違って(3)「无论」を選択してしまいました。そのあと、解説をよんでいくうちに、「そうだった」と改めて反省。

  今回のことで、ひとつ教訓を得ました。

  「尽管」「不管」「无论」「就是」を日本語の訳で一括りにして、全部「たとえ~でも」と記憶しないこと。むしろ、それぞれの違いを記憶したほうが、あとあと、混乱しないということです。

  中国語の意味は、中国語で覚えるほうがいいというのは、本当だと思いました。その上で、日本語訳も覚える。セットでないと、日本語から中国語にするときに、間違える危険性が高い。(用心。用心)
by keika-ch32 | 2007-06-21 21:13 | 中国語全般 | Comments(0)