説得できない
2007年 05月 05日中国語で、「説得する」という場合、私は、「説服」を使っていた。最近、「拗不過」(niu4 bu2 guo4)という言葉と出会った。
「拗」という字は、(niu4) (ao2) (ao4) と三つの音を持っている。
私がいつもやっている太極拳で、「拗歩」(ao4 bu4) という動作があり、それは、右手と右足を一緒に前に出して一歩、つぎに左手と左足を一緒に前に出して一歩、というように歩く。辞書をひくと、「拗」(niu4)の意味は、ひねくれている。素直でない。とあるが、「拗」(ao4)と発音すると、そのほかに「折る」「切断する」という意味もあった。
この手のひらを立てて歩く動作の形から、私は、「折る」「切断する」というイメージがぴったりくるなと思った。
だから、「拗不過」(説得できない)というのは、「拗」(niu4)と発音するから自分の思い通りにいかないというニュアンスだと理解している。逆は、「拗得過」(説得できる)である。
例:
実在是拗不過他。
(ほんとに彼は説得できないな)