人気ブログランキング | 話題のタグを見る

中国語のことや、旅日記、もろもろの感想など

by keika-ch32

「長歌行」を観て


  チャンネル銀河で2024年12月8日から2025年1月17日まで放送された「長歌行」を観た。


  詳しいストーリーの内容は、ここでは省くが、中国の隋王朝が滅んで唐王朝がはじまったころが舞台である。

  主人公の李長歌は、皇太子の娘でありながら、叔父によって父母や兄弟を殺される。前半は、逃走と追っ手との闘いにあけくれ、そこで弟分の少年との出会いや草原の鷹師隼との出会いがある。あちこちと流れて、朔州で自分のことを信頼してくれる公孫という人に出会う。草原の部族との激しい戦いで敗北し、そこで弟分やその人を失い、失意の中、隼の鷹師の里に連れていかれ、そこでまた彼女はさまざまな体験をして、成長していく。


 さらに、彼女ははじめはひとりっきりだったのに、しだいに仲間や師にもであっていく。そして、流雲観という道教の寺で、「無為」ということを学ぶ。自分のこれまでの人生についてふりかえり、悟っていく。

 「無為」とは、自然に逆らわないこと。仇討ちに執着して、多くの大切な人を犠牲にしてしまったことへの後悔が生まれる。

  一方、彼女のいとこの楽も、もともとは弱くていつもおびえていたのに、誘拐されて、ひどい目にあい、流民としてあちこちに流れていく中で、成長していく。

  この二人の女性の生き様が軸になって、物語を回転していく。また、最後は、隋王朝の公主の悪だくみにより、多くの人の命が犠牲になる。みんなで対抗して勝利するが、彼女は、もしかしたら、自分もああなっていたのではと思う。


  原作がしっかりしていて、文句のない作品だが、主演の女優ディリラバも男優ウー・レイもとても息があっていて、すばらしかった。

  中国の時代劇は、ずいぶんと進化したが、まだまだ丁寧さに欠けるものが多いけれど、この作品は、優秀な作品だと評価したい。


by keika-ch32 | 2025-01-27 11:41 | エッセイ | Comments(0)