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by keika-ch32

「長風渡」を観て


 チャンネル銀河でで1017日から1211日まで放送された中国ドラマ「長風渡」を観た。

   主人公柳玉茹は、商家の正室の娘でありながら、父からは愛されずに冷遇された母とともに、立場が弱く、いつもつらい思いをして生きてきた。母からは、「人生は忍耐が大事」と教えられて育つ。用心深く、思慮深い性格で、商才もある。

 一方、顧九思は、富豪のひとり息子として育ち、ほしいものは、すべて手に入る立場にあり、放蕩息子として知られていた。

 この二人の出会いから、物語がはじまるが、当初どうしょうもない放蕩息子の顧九思が、しだいに行動が変化していく様は、面白い。それも、柳玉茹の影響からだ。彼女は、彼は、本当は、情け深い人柄と見抜き、彼に賭けるという。信頼関係がそこから一歩ずつ深まっていく。

 途中のあらすじは、省くが、まず、このふたりの変化が面白いし、観ていてとても気持ちよい。さわやかな関係なのだ。

 挿入歌も、とても気に入って、特にエンディングは、ワルツのテンポでよかった。

 「渡」(du)は、渡し場のことで、よく地名に用いられる。「長風渡」は、このドラマでは何度か重要な場面に登場したところだ。私は、それを「人生の渡し場」のように思えた。


by keika-ch32 | 2024-12-18 11:39 | エッセイ | Comments(0)