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by keika-ch32

カンフーと太極拳


  カンフーは、外家拳法といわれ、少林拳や長拳などを言う。太極拳は、内家拳法といわれている。

  歴史的には、カンフーが先にあみだされ、それを習得した人たちが、後になって、太極拳をあみだされたとされている。

一番、古い太極拳は、陳式太極拳といわれている。その弟子たちが、また、それぞれの流派をつくっていった。主に、楊式、孫式、呉式などがある。24式は、近代になって、一般の人にも、受け入れやすいように工夫して作られたものだ。

 私は、30代のころに、まず、24式から習いはじめ、楊式、陳式を習った。その後、40代半ばは、別のところで、気功を習ったりした。もちろん、その間、24式などは、やっていたし、陳式の基本功は、ずっと自分で練習していた。

 今回、カンフー体操などを体験しながら、太極拳との関係がよりよくわかったことがある。

 カンフーと太極拳の大きな違いは、カンフーというのは、直線的な動きで、気力を振り絞って行う。一方、太極拳は、円の動きで、とぎれなく連綿に続く運動であり、適度に緩めることを要求される。

 共通しているのは、重心のおき方にある。もともと、武術なので、相手に攻撃されるときに、自分が倒されないためにどうすればいいのかが大切なのだ。

 前進や後退のときに、どちらかの足にしっかりと重心をのせて、もう片方は、どの方向にも、すっと出せるようにしておく。方向がさだまってから、重心を移動する。

 簡単のようだが、普通の生活では、歩行するときに、無意識に歩いているで、そこまで、重心を意識していない。私も、昔はよく先生に注意指導されていたが、重心のかけ方が完璧とは言えなかった。カンフーを体験できて、意識がかわり、今はかなり、重心のかけ方もよくなり、動きがスムーズなつた。

 また、「気」については、カンフーでも、それを意識して、練習することもわかった。もちろん、太極拳でも、「気」を動かすというのは、大切な要素だ。

 今後、すこし、太極拳の十大要領を参考に、これらを考察していきたいと思う。


by keika-ch32 | 2020-03-05 11:08 | 気功、太極拳 | Comments(0)