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『日本語と中国語(劉徳有著)』を読んで



 作者は、長年通訳をしてきた方で、特に、戦前からその仕事をしてきたので、日本と中国との関わりも深く、たいへん勉強になった。

 日本語と中国語の違いをいろいろな例をあげて、述べられていたが、それだけではなく、多くの中国語が日本語に取り組まれてきたように、日本語からもまた中国語に入っていった例もあり、とても興味深かった。

 たとえば、中国語の語尾につく「化」「性」「的」「観」「界」の字のつく言葉は、現代日本語からの借用か造語法を習って中国が作った言葉とのこと。
 
 「化」 一般化、工業化、近代化、一元化
 「性」 必要性、可能性、感受性
 「的」 歴史的、科学的、自動的
 「観」 主観、客観、人生観
 「界」 中国式、日本式、方程式


 このほかにも、いくつか同様な方法でつくられた言葉があるが、全部ここではあげられいので、省略する。

 中国人が理解できないのは、日本語のあいまいな表現だが、その代表が「どうも」だ。
 挨拶にも、お詫びにも、なんでも、「どうも」で済ますが、当事者同士がわかっているのならいいが、日本人と中国人の間の場合、たいへんやっかいな言葉になる。

 言われてみれば、そのとおりで、日本人同士だって、知り合いなら、「どうも」で通じるが、はじめての間で「どうも」では、通じないのである。
 通訳が一番困るのも、このあいまいな表現らしい。中国人には、はっきりと、言わないと通じないと覚えておけば、トラブルはさけられるし、ちっとも、失礼ではないのだから。

  最後に、「わび」「さび」についても、いろいろとそれに近い中国語が挙げられていた。ただ、日本人でないと、なかなか理解できない言葉には、違いないなと思った。

「わび」 闲寂 幽寂 幽玄
「さび」 枯淡 寂寥 古雅



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by keika-ch32 | 2010-03-21 14:57 | 中国語全般

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