女性も「奴才」と自称していた[鹿鼎記]

  第9話から第10話の中で、「奴才」と自称する場面を注意してみていた。

  なにか企んでいる皇太后に、そばで仕える太った侍女も、「奴才」と自称していた。
  この時代では、宮廷ではよく使われていたのかもしれない。

  また、小桂子が、呉応熊からせしめたお金の半分を、宮廷の護衛官たちに陛下からの褒美という形で、授ける場面で、その護衛官が小桂子に対しても、「奴才」と自称していた。
  つまり、宦官だけが、「奴才」と自称していたというよりも、清朝では、自分よりも上の地位に人に使っていたのだとわかる。

  それにしても、小桂子も、忙しい。
  宮廷内では、皇太后に命をねらわれ、その一方で、皇帝からは信頼され、うまく立ち回り。チャンスがあると、ちゃっかり、財もためる。(お金がなくては、世の中渡っていけないから。)
  外では、天地会と、ほかの一派たちの争いにまきこまれ。それでも、わりと、うまくこなしている。

  この小桂子という人物は、中国人からみると、「しょうがない奴だが、にくめない」程度の小悪党なのだろう。
だから、見ていて、面白い。
  先の「雪山飛狐」の田帰農のような陰険な悪党ではない。女と子供には、好かれるタイプだから、いいのだろう。


  
by keika-ch32 | 2009-03-08 10:25 | エッセイ

中国語のことや、旅日記、もろもろの感想など


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