「雪山飛狐」の展開
2008年 11月 15日これまで見た武狭物語は、けっこう親の仇打ちとか、武芸を磨いてつよくなるという展開が多かったが。
でも、わざと、互いの関係を複雑にするために、「欲情の毒」まで登場させるのには、念が入っているなと思った。
「毒」と言えば、ほかの武狭物語でも、かならず、「毒使い」が登場する。
中国は、昔からそういう毒使いが多かったのかと思ってしまう。
日本の時代劇は、たまに「毒をもる」という場面があるが、忍者など以外では、あまり専門に毒を使う場面は少ない。
中国の女性は、主人公のように、正直で、誠実な男性が好きらしい。すこし、融通がきかず、人にだまされやすくても、そのほうが安心できるからだろうか?
もちろん、武芸にすぐれていれば、一番だが、そうでなくても、裏切らない男がいい。
日本の女性とは、少し違うような気がしたのは、女のほうが、自立していて、養ってもらうために結婚するという考えがないことだ。むしろ、「人生の同伴者」として夫を選ぶ。
考えや生き方が、納得できなければ、ついていかないという気持ちをしっかり持っているようだ。家庭に対しての考え方も、違うのだろう。