人気ブログランキング | 話題のタグを見る

中国語のことや、旅日記、もろもろの感想など

by keika-ch32

「蜀紅錦」を観て


 チャンネル銀河で2025-11-10から2026-1-2まで放送された「蜀紅錦」を観た。

 主人公は、季英英。主な登場人物は、楊静瀾、白王、趙修縁など。

 「蜀」とは、今の四川省をさす。そこでつくられた絹織物を「蜀錦」という。この作品は、

唐代の蜀錦業界の様子をとても分かりやすく描写していて、勉強になった。


 絹糸の染色の職人と、糸を使って織物をつくる職人は、別れていて、待遇も違うこと。あたらしい色の絹糸を作ることがとても重視されていること。毎年、蜀錦の作品の品評会があり、そこで一番になると「錦王」になれること。

 唐代の織物を西域に広めるための新しい販路を切り開く苦労など。いわゆる、シルクロードというのは、こうして作られたのかと思った。


 また、主人公を好きになった3人の男性のそれぞれの有様も、面白かった。最初彼女は、趙修縁と婚約を望んでいた。これは、邪魔が入り不可能になったが、彼が牛五娘と政略結婚してから、変わっていくのが面白い。

 楊静瀾は、少年のころに彼女と知り合い、彼女の父の死にも立ち会っていたが、そのことを再会してもなかなか言い出せずにいた。それで、ふたりは、かなり回り道をしたが、夫婦になる。そのあと、白王が彼女と職人を自分の国に拉致して、離れ離れになるが、気持ちはつながっていた。

 白王も、彼女のことが好きだったが、無理やりに妻にしようとしたり、誠実さにかけていたので、受け入れてもらえなかった。最後は、彼女を守ったが。

 三人三様の愛の形も、とても無理がなく描かれていて、よかった。


 中国の時代劇は、一人の女性を数人の男性が好きになるケースが多いけど、心理描写がいまいちなので、こうして見ていて納得できる作品はいい。

 主人公を演じたタン.ソンユンのファンなので、今回は、大満足の評価をあげたい。


# by keika-ch32 | 2026-01-05 14:45 | エッセイ | Comments(0)

「長楽曲」を観て


 LaLaTV2025-9-24から2025-11-18まで放送された「長楽曲」を観た。

 主人公は、顔幸と沈渡。主な登場人物は、来羅織、陸垂垂。

 顔幸と沈渡の出会いから夫婦としての情愛を育てていく過程がていねいに描かれていて、変化も面白かった。特に、洞窟の温泉で彼女に告白する沈渡のシーンが一番よかった。


 同じように孤独に生きてきた来羅織は、陸垂垂を好きになるが、独占欲が強すぎてふられるが、対比的に描かれていたと思う。一連の事件の黒幕でもあるので、仕方ないが。


 太皇太后が治めている王朝なので、女子の仕官登用もあり、顔幸が出世していくが、なぜかそれでも、身分は低いまま。最後の来羅織との闘いでは、沈渡がひとりで太皇太后と交渉して進めてしまうので、彼女の出番がほとんどかった。事件の解決には、貢献したが、彼女が沈渡に怒るのは当然だ。


 「長楽曲」というのは、最後に太皇太后が廟堂の完成時に名付けられた曲名で、この物語の締めくくりといった感じがした。脚本、映像、音楽もとてもよかったので、十分楽しめた。


# by keika-ch32 | 2025-11-29 11:18 | エッセイ | Comments(0)

「墨雨雲間」を観て


 チャンネル銀河で2025-9-15から2025-11-7まで放送された「墨雨雲間」を観た。

 主人公は、薛芳菲(姜梨)。主な登場人物は、沈玉容、粛国公、葉世傑、婉寧公主。

芳菲(fang fe)とは、「草と花が芳しく美しいこと。」「草と花」の意味だ。

彼女が弾く琴曲「芳菲散りて梨花白く」でも、この言葉が登場するので、調べてみた。

この琴曲を弾くシーンはとてもすばらしかった。

物語の最初で、いきなり主人公が夫に生き埋めにされるので、どんな残酷なドラマかと思ったら、そのあとの彼女の復讐劇は、意外と知略を用いて、一歩ずつ冷静に行っていたし、残酷さもなかつた。むしろ、残酷なのは、婉寧公主のほうだったが、それも主人公との対比的な意味だったのだと思う。

そして、いちばんひどい男は、他人のせいにして自分を被害者だという夫の沈玉容だ。最後は、殺したはずの妻に復縁をせまるのだから。

粛国公との関係も、はじめは、単におたがいを利用していたものからしだいに深い信頼関係になり、最後は結婚するが、完全にハッピーエンドで終わらないところがうまい。


なんといっても、このドラマは、主人公を演じたウー・ジンイエンがよかった。細身なのに、芯の強い女性を演じて人をひきつける魅力がある。脚本も、演出も本当に見事だ。

私は、「瓔珞」が一番好きだが、その次にこの作品をあげたい。


# by keika-ch32 | 2025-11-15 11:04 | エッセイ | Comments(0)

「大唐狄公案」を観て


 チャンネル銀河で2025-8-13から2025-9-25まで放送された「大唐狄公案」を観た。

この作品は、ロバート・ファン・ヒューリックの人気シリーズをドラマ化したものだという。

原作については、よく知らないので、ここでは、あくまで感想だけを書いてみた。


 中国語の「公案」というのは、「複雑な事件、難しい事件」という意味である。


 主人公は、狄仁傑(懐英)。主な登場人物は、洪亮、馬栄、喬泰、曽安娘子。


 9つの事件。「消えた鳳印」「呪いの四季屛風」「黄金の陰謀」「雨師の伝説」「紅亭子の客」「砂漠の追跡」

「空の葫蘆」「雲雀のさえずり」「雪夜の朝雲書館」


この中で、いちばんダイナミックなのは、「黄金の陰謀」で、100年に一度の大潮の時期を狙って、奪った黄金の金塊を隠す犯人をみごとにつきとめるところだ。

次は、「空の葫蘆」で、いたいけな少女が出てきて、その子が歌う場面がすごくかわいかった。 

狄の兄の真相がわかるのは、「雲雀のさえずり」だが、「人の性」の違いがこうも兄弟の生き様を変えるのかと思った。兄は、「悪」の性をもつ「黒焔」だったが、「善」の性をもつ弟との対決もこのシリーズのテーマのように思えた。

ただ、この「悪」と「善」の対決は、西洋的な思想(神と悪魔)に基づいているように思われる。中国的な考えとは、少し違う感じもする。生まれながらにして、「悪」の性をもつというのは、ちょっと違和感がある。両者が混在している世界が東洋的な考えではないのか。

狄の父が、彼の兄をそういう理由だけで家から追い出すというのも、ふつうならば、まず寺などに預けると思うからだ。まだ、子供だし、だれかを殺したわけでもない、長男をそれだけで追い出すのは、変な感じがした。

推理物のドラマとしては、すごく面白いので、またぜひ続編が見たい思っている。


# by keika-ch32 | 2025-11-02 11:28 | エッセイ | Comments(0)

「探偵麗女」を観て


 J-comTV2025-9-24から2025-10-31まで放送された「探偵麗女」を観た。

 主人公は、蘇瓷と斉王。彼らの仲間の謝北溟と董如双。この四人がチームのようになり、物語の中心になっている。


 蘇瓷は、男装女子で、美しく勇気があり、一族の汚名をそそぐために、事件を解決していく。特に、彼女の女性の姿での西域の踊り子のシーンは、印象的だった。

 斉王も、凛々しくて正義漢な上、彼女にもやさしくて、欠点のない人物。

 このまじめな二人に、謝北溟と董如双のふたりが加わり、泣き笑いがあり、おもしろくしている。また、先帝の毒殺の真相をつきとめるには、董如双の知識が必要だった。


 物語の展開もスムースで、特に難点はないが、途中から黒幕が雲王とわかり、結末が予想しやすくなったのは、残念だった。

 こういう物語は、脚本や役者次第だが、この作品は、とてもよかった。

 


# by keika-ch32 | 2025-11-01 14:17 | エッセイ | Comments(0)