「東宮」(永遠の記憶に眠る愛)を観て
2023年 10月 01日「東宮」(永遠の記憶に眠る愛)を観て
J-comTVで6月から9月まで放送された中国ドラマの感想。ストーリーは、ネットで見れるので、ここでは、省略する。
西域の王女と、中原の皇子との恋愛物語だが、途中で互いに記憶を失うことで、複雑なストーリーになっている。
私は、物語そのものよりも、西域の文化と豊朝の文化などの違いがとても面白かった。
衣装や宮廷の装飾、しきたりはもちろん、考え方も違う。
その中で、主人公の西洲の九公主は、自分のスタイルを守りながら、生きていくのも、かっこいい。結構、男っぽいところもあり、さっぱりしていて、明るい。欠点は、人を信用しすぎることか。
いっぽう、相手の五皇子のほうは、常に、まわりの顔色を窺って、生きてきたので、簡単に本心をみせない。
そんな二人だから、互いに身分を知らないときは、うまくいったのかもしれないが、その後の展開では、彼女の祖父が殺され、祖国の父や母にも、不幸がおこり、一度は、彼をうらんで、「忘川」の飛び込んで死のうとするが、記憶を失って生き延びる。
そのあとは、東宮に入り、やがて「太子妃」になるが、後半では、その記憶がよみがえり、再び、絶望することになる。最後は、かっこよく、死ぬけど、とても彼女らしくてよかった。
このドラマの中で、「三生の縁」という言葉が出てきたが、それがふたり運命を象徴している。
いずれにせよ、こんなことありえない話なのだが、このドラマを観て、すごく印象に残ったのは、文化の違いの面白さだった。