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中国語のことや、旅日記、もろもろの感想など

by keika-ch32

「東宮」(永遠の記憶に眠る愛)を観て

 J-comTV6月から9月まで放送された中国ドラマの感想。ストーリーは、ネットで見れるので、ここでは、省略する。

 西域の王女と、中原の皇子との恋愛物語だが、途中で互いに記憶を失うことで、複雑なストーリーになっている。

 私は、物語そのものよりも、西域の文化と豊朝の文化などの違いがとても面白かった。

衣装や宮廷の装飾、しきたりはもちろん、考え方も違う。

 その中で、主人公の西洲の九公主は、自分のスタイルを守りながら、生きていくのも、かっこいい。結構、男っぽいところもあり、さっぱりしていて、明るい。欠点は、人を信用しすぎることか。

 いっぽう、相手の五皇子のほうは、常に、まわりの顔色を窺って、生きてきたので、簡単に本心をみせない。

 そんな二人だから、互いに身分を知らないときは、うまくいったのかもしれないが、その後の展開では、彼女の祖父が殺され、祖国の父や母にも、不幸がおこり、一度は、彼をうらんで、「忘川」の飛び込んで死のうとするが、記憶を失って生き延びる。

 そのあとは、東宮に入り、やがて「太子妃」になるが、後半では、その記憶がよみがえり、再び、絶望することになる。最後は、かっこよく、死ぬけど、とても彼女らしくてよかった。

 このドラマの中で、「三生の縁」という言葉が出てきたが、それがふたり運命を象徴している。

 いずれにせよ、こんなことありえない話なのだが、このドラマを観て、すごく印象に残ったのは、文化の違いの面白さだった。


# by keika-ch32 | 2023-10-01 11:38 | エッセイ | Comments(0)


  例) 打雷了、就要下雨了。

  (雷が鳴った、もうすぐ雨が降りそうだ)


この文章を見て、なぜ「雷が鳴った」を「打雷」と表現するのだろうと思った。


 「打(da)」の意味に、日本語との違いがあるのだなと思ったのだ。

調べてみると、「打つ、たたく、壊す、殴る」から「縛る、巻く、編む」や「塗る、描く」「窓をあける、穴を掘る」「傘をさす」そして、「音、光を出す」という意味があることを見つけた。

  ここでは、雷は、「音、光」をだすので、「打雷」と表現するのだ。

  同様に、

  「電報や電話」にも、「打」を使う。日本語でも、「電報を打つ」というが、「電話は掛ける」だ。このように、同じ漢字でも、国によって、使い方が変わるようだ。

  この「打」という文字は、中国では比較的新しい文字で、後漢のころの辞典にはなかったそうで、そのため、字義が固定せず、意味が多様化しているという。


# by keika-ch32 | 2023-07-18 14:04 | 中国語全般 | Comments(0)

「明蘭」を観て


 J-comで、今年2月から6月まで放送された中国時代劇「明蘭」を観た。


 北宋時代(西暦960~1279)の話ということで、その時代の様子も興味深くて、衣装や生活様式、習慣などを観察していた。

 正室や側室の身分の差がすごいのには、驚いた。側室は、お金で買われるというのも。

 そのため、明蘭の母が側室だったために、虐げられたのも、理解できた。母の亡き後、祖母に育てられたが、それでも、目立たないようにおとなしくしていたのも、自分を守るためだったのだ。


 やがて、いろいろな縁があり、侯爵家の次男に見初められて結婚するが、その家も、けっこう複雑で、事件が次々に起きる。そのうえ、政変まで起きて、物語は、展開していくが、大筋は、ネットでわかるので、省略する。


 私が、彼女のどこに魅力を感じたか。 

 それは、控えめに見えて、芯が強く、冷静でありながら、一旦決心したら、迷わず決行する、その行動力だ。


 そういう意味で、この物語は、最後まで、わくわくさせてくれたので、よかった。 

 また、後に、実父に、自分と母への冷たい仕打ちについて、ちゃんと、言い返せたところにも、拍手した。

 また、こういうドラマをみたいと思った。


# by keika-ch32 | 2023-06-24 10:48 | エッセイ | Comments(0)


 中国語の「看」(kan)と「見」(jian)は、ともに「見える」という意味をもつが、そのほかの意味ももつため、用法が複雑でわかりにくい所がある。

 少し例をあげて比較してみた。


「看不起」   (お金がなくて)見られない。軽蔑する。

「見不起」   (敬遠して、恥ずかしくて)会わない。

「看不上」   自分の好みに合わない。憎む。

「見不上」   見届けることができない。

「看不得」   見てはいけない、見ない方がいい。見ちゃおれぬ。

「見不得」   (いなくて)会えない

 これらの比較で、気が付いたのは、中国語辞典では「看」には、「だと思う」という意味もあるということ。そのため、「見」よりも、意味が広くなり、「物事に対する見方」も表現するようになったということだ。

 中国語と日本語の違いというのは、すこし掘り下げて理解するほうが、応用が利くようになると思った。


# by keika-ch32 | 2023-06-10 11:36 | 中国語全般 | Comments(0)


いざ使うときに、区別して使うのが、難しいので、これらをまとめてみた。

意味の上では、下記の通りである。


「説不上」 (よく知らないので、明言できない、断言できない。)

      反対語は、「説得上」 (言える、はっきり言える) 

「説不来」 (話が合わない)

      反対語は、「説得来」(話が合う)

「説不上来 (どういっていいかわからず、うまく言えない)

      反対語は、「説得上来」 (言い続けることができる。話が合う)

ここでは、まず「説不上」は、他と区別できるが、あとの二つ「説不来」と「説不上来」については、注意が必要だと思う。

 「話が合う」という意味では、「説得来」も「説得上来」も使えるが、反対語では、違ってくる。

 「話が合わない」は、「説不来」だと覚えおいておこうと思う。


 このほか、

「説不清」(はっきりと確かなことは言えない)

「説不出」(言い出せない)

「説不好」(うまく言えない)

「説不得」(口に出してはいけない、お話にならない)


なども、ついでに覚えておこうと思う。(反対語は、いずれも「不」を「得」に置き換える)

  


# by keika-ch32 | 2023-05-11 11:26 | 中国語全般 | Comments(0)