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中国語のことや、旅日記、もろもろの感想など

by keika-ch32

「宮廷恋仕官」を観て


 2024820日から927日までJ-comTVで放送された「宮廷恋仕官を観た。


 唐の時代、検視官の家でそだった娘 楚楚が、長安に検視官の試験を受けに行き、そこで三法司の長官 安郡王と出会う。そこから、いろいろな事件に遭遇し、検視と推理で解決していく。

 あらすじは、ネットで公開されているので、これ以上は、省略する。


 このドラマは、珍しい女検視官の登場で、面白くしている。また、上司である安郡王との恋愛も、物語を楽しくさせていると思う。

 ただ、いくら検視官とはいえ、実母の死体の検視をあっさりしてしまうのは、すこし無理があると思う。ましてや、彼女は、死んだ母から取り出させた胎児だったというのだから驚きである。現代でも、そんなのありえないのに、当時の設定で、それをすんなり受け入れられるほうがありえない。

 すべては、物語を面白するためでも、やはり、見ている側が納得できるような運びでないと、いまいち、夢中になれない。


 最後まで、全体としての流れはよくて、ハッピーエンドでよかったが、何度でも、繰り返して観てみたいとまでは思わなかった。


# by keika-ch32 | 2024-10-05 13:57 | エッセイ | Comments(0)

「双燕秘抄」を観て


 LaLaTVで2024年7月から放送された「双燕秘抄」を観た。


 あらすじは、ネットで公開されているので、省略する。


 主人公の二人、茉喜と鳳瑶のいとこ同士の固い絆を描いているが、ふたり性格の違いや、それぞれの恋愛などを巧みに織り交ぜて、女性の自立という面も描かれていたので、とても面白かった。

 茉喜は、両親とも亡くなり、叔父の家で世話になっている身だが、学識はないものの、生きる知恵と行動力がある。

 鳳瑶は、お嬢さん育ちだが、学識も教養もあり、自立したいが、家にしばられている。

 前半は、白家での生活は、あまり見ていて面白くなかったが、家がつぶれて。ふたりが自立するところからは、面白くなった。

 女学院での鳳瑶は、生活のために教師として働き、それまでのイメージが一新された。

 茉喜が初めに好きになった万嘉桂は、良家の子息なので、性格的には、苦労人の陳文徳とのほうが相性が合うと思っていたので、自然の流れだったと思う。

 私は、後半の茉喜と陳文徳の結婚生活のほうが、笑えてよかった。

 最後が、ハッピーエンドでよかった。


# by keika-ch32 | 2024-09-01 14:16 | エッセイ | Comments(0)

「万華楼」を観て


JcomTVで2024年71日から放送された「万華楼」を観た。


オープニング曲がテンポよく、見ていて楽しく気持ちよい。

ドラマも、全体を通して、テンポがよくて、明るいので楽しめた。

竜幇主の女親分ぶりも、なかなか良い。性格的には、相反する李清流と竜傲一のや り取りがおかしく、次第に惹かれあうのがよい。

男に依存するようなタイプではない竜は、ちょうど杜小仙と対照的で、自立している女である点もよかった。

そんな彼女に昭王もひかれたのだろう。

最後は、昭王があんな死に方をしたのは、寂しいし、なぜ皇帝は、全部把握していたのに、なにもしなかったのか疑問が残る。

つまり、物語の終わり方がすこし納得いかないのだ。

あのまま、元宰相のしたいようにさせていたら、皇子たちが全員殺されていたのに。

「白錦鯉」のことも、単なる「善」の象徴になってしまい、ちょっと終わり方が雑なのではないかと思った。

とはいえ、全体を通して明るい広東語のオープニング曲や標準語のエンディング曲は、すごくこのドラマにマッチしていて、よかった。


ところで、ここで登場する「幇」という組織だが、中国社会で昔から現代まで続いている。

私の友達は、商売をしている家なので、親は、「幇」に入っていて、資金の出し合いをしたり、商売の上では、融資も互いのルールをつくり、やっている。それは、海外において、銀行からの融資だけでは難しい場合、とても心強い仕組みとなっている。

だから、ドラマでこれらの組合のことも、すぐに理解できた。


# by keika-ch32 | 2024-08-22 12:09 | エッセイ | Comments(0)

「星漢燦爛」を観て


 チャンネル銀河で5月から7月まで放送された「星漢燦爛」を観た。


 中国の春秋時代。孔子が生きた時代だ。戦乱の時代で、生活の様式も、床に座る形は、日本と同じ。まだ、紙が一般的に使われてなくて、書き物は、竹簡に書かれていた。食事も、お膳において一人分ずつで、今の中国の様式とは違う。

 それも、興味深かったが、この物語の主人公は、やはり、程小商だと思う。原作者が、あの「明蘭」の関心則乱なので、とても期待して観ていた。

 三人の男性が彼女を愛し、それぞれの愛の中から彼女が選んだのは、最高の愛の形なのではないかと思う。

幼いころ両親の愛を知らずに育ったとはいえ、その家族は、決して愛情のない家族ではなく、戦乱の世の中で仕方なく別離していた点は、救われる。

 最後、彼女は、今まで「誰が自分を嫌っているか」を常に意識して生きてきたが、これからは、「誰が自分を好いてくれているか」を考えて生きていきたいと言った。

 相手の不疑も、すべて自分だけで押し進めず、彼女と肩を並べ信頼して生きていこうと決心して、二人は、結婚する。それにしても、少商の「自立心」は、すごい。


 小学校のころ、「孔子」のことを授業で女の先生(中国人)から学んでいたころ、孔子でさえも、家では、奥さんとは平等の意識をもっていたといい、その時代から、男女平等の考え方があったのだと教えてくれた。もちろん、社会全体ではないが。そのことを、このドラマを観ていて、ふと思い出した。


# by keika-ch32 | 2024-07-26 10:08 | エッセイ | Comments(0)

「夢華録」を観て


  チャンネル銀河で今年3月から5月にかけて放送された「夢華録」を観た。

  この物語は、主人公の趙盼児と、その友達の孫三娘、宋引章たちの生きざまを描き、それに加えて、彼女と顧千帆との大人の恋愛を描いたものとなっている。

  宋の時代の身分制度の視点から、女性たちがいかに虐げられていたか、「賎民」がどれほど苦しめられていたかが描かれている。

  文化面では、お茶の文化が盛んだったらしく、「闘茶」(16)を観ると、とてもおもしろく描かれていた。

  最後は、趙盼児の元婚約者の欧陽旭を裁判で負かすが、そこは、皇帝皇后も、顧千帆や仲間たちも加勢して、見ていてとてもすっきりした。

  中国の時代劇をいろいろ見ているが、この作品は、水郷の風景が美しい。また、建物のセットもすごい。とにかく、手を抜かずにいい作品を作りあげた感じがとても印象に残った。いちばんよかったのは、恋人同士も仲間同士も、話し合いをして、互いの気持ちを正直に伝えて交流していたということだと思った。


# by keika-ch32 | 2024-05-11 12:00 | エッセイ | Comments(0)