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中国語のことや、旅日記、もろもろの感想など

by keika-ch32

「驪妃」を観て

「驪妃」を観て

  Jcom-Tvで2023年9月から12月にかけて放送された中国ドラマ「驪妃」を観て、感想を書きたいと思う。

  あらすじは、公開されているし、ここでは、省略する。

  中国南北朝時代の宋での物語。

  主人公は、驪歌は、朱雀盟の刺客として育てられる。政権の中央にいる彭城王を親の仇と思っている。

  ふたりは、はじめはそうして出会い、次第に本当の悪者に力を合わせて立ち向かっていき、やがて愛し合う。その後、夫婦となり、とても仲がよいのも、見ていて気持ちがいい。

  この中で、彼女の本当の親である沈家との深い絆や父親が恨みをかったために、一家が悲劇におそわれるところは、つらいところだ。

  ただ、最後のところで、彼女が死んだのか、生きているのかがはっきりせずに、もやもやした。

  確かに、毒を飲んだのだが、死体は発見されず、墓もない。数年後、沈家が仲良く団らんしている場面も変だ。だから、やはり、どこかで生きていて、見守っているように思う。

  全体を通して、彼女のアクションは、素晴らしかった。ただ、宮廷内の装飾は、すこし派手ではなかったかと思った。


# by keika-ch32 | 2024-01-11 10:27 | エッセイ | Comments(0)

「東宮」(永遠の記憶に眠る愛)を観て

 J-comTV6月から9月まで放送された中国ドラマの感想。ストーリーは、ネットで見れるので、ここでは、省略する。

 西域の王女と、中原の皇子との恋愛物語だが、途中で互いに記憶を失うことで、複雑なストーリーになっている。

 私は、物語そのものよりも、西域の文化と豊朝の文化などの違いがとても面白かった。

衣装や宮廷の装飾、しきたりはもちろん、考え方も違う。

 その中で、主人公の西洲の九公主は、自分のスタイルを守りながら、生きていくのも、かっこいい。結構、男っぽいところもあり、さっぱりしていて、明るい。欠点は、人を信用しすぎることか。

 いっぽう、相手の五皇子のほうは、常に、まわりの顔色を窺って、生きてきたので、簡単に本心をみせない。

 そんな二人だから、互いに身分を知らないときは、うまくいったのかもしれないが、その後の展開では、彼女の祖父が殺され、祖国の父や母にも、不幸がおこり、一度は、彼をうらんで、「忘川」の飛び込んで死のうとするが、記憶を失って生き延びる。

 そのあとは、東宮に入り、やがて「太子妃」になるが、後半では、その記憶がよみがえり、再び、絶望することになる。最後は、かっこよく、死ぬけど、とても彼女らしくてよかった。

 このドラマの中で、「三生の縁」という言葉が出てきたが、それがふたり運命を象徴している。

 いずれにせよ、こんなことありえない話なのだが、このドラマを観て、すごく印象に残ったのは、文化の違いの面白さだった。


# by keika-ch32 | 2023-10-01 11:38 | エッセイ | Comments(0)


  例) 打雷了、就要下雨了。

  (雷が鳴った、もうすぐ雨が降りそうだ)


この文章を見て、なぜ「雷が鳴った」を「打雷」と表現するのだろうと思った。


 「打(da)」の意味に、日本語との違いがあるのだなと思ったのだ。

調べてみると、「打つ、たたく、壊す、殴る」から「縛る、巻く、編む」や「塗る、描く」「窓をあける、穴を掘る」「傘をさす」そして、「音、光を出す」という意味があることを見つけた。

  ここでは、雷は、「音、光」をだすので、「打雷」と表現するのだ。

  同様に、

  「電報や電話」にも、「打」を使う。日本語でも、「電報を打つ」というが、「電話は掛ける」だ。このように、同じ漢字でも、国によって、使い方が変わるようだ。

  この「打」という文字は、中国では比較的新しい文字で、後漢のころの辞典にはなかったそうで、そのため、字義が固定せず、意味が多様化しているという。


# by keika-ch32 | 2023-07-18 14:04 | 中国語全般 | Comments(0)

「明蘭」を観て


 J-comで、今年2月から6月まで放送された中国時代劇「明蘭」を観た。


 北宋時代(西暦960~1279)の話ということで、その時代の様子も興味深くて、衣装や生活様式、習慣などを観察していた。

 正室や側室の身分の差がすごいのには、驚いた。側室は、お金で買われるというのも。

 そのため、明蘭の母が側室だったために、虐げられたのも、理解できた。母の亡き後、祖母に育てられたが、それでも、目立たないようにおとなしくしていたのも、自分を守るためだったのだ。


 やがて、いろいろな縁があり、侯爵家の次男に見初められて結婚するが、その家も、けっこう複雑で、事件が次々に起きる。そのうえ、政変まで起きて、物語は、展開していくが、大筋は、ネットでわかるので、省略する。


 私が、彼女のどこに魅力を感じたか。 

 それは、控えめに見えて、芯が強く、冷静でありながら、一旦決心したら、迷わず決行する、その行動力だ。


 そういう意味で、この物語は、最後まで、わくわくさせてくれたので、よかった。 

 また、後に、実父に、自分と母への冷たい仕打ちについて、ちゃんと、言い返せたところにも、拍手した。

 また、こういうドラマをみたいと思った。


# by keika-ch32 | 2023-06-24 10:48 | エッセイ | Comments(0)


 中国語の「看」(kan)と「見」(jian)は、ともに「見える」という意味をもつが、そのほかの意味ももつため、用法が複雑でわかりにくい所がある。

 少し例をあげて比較してみた。


「看不起」   (お金がなくて)見られない。軽蔑する。

「見不起」   (敬遠して、恥ずかしくて)会わない。

「看不上」   自分の好みに合わない。憎む。

「見不上」   見届けることができない。

「看不得」   見てはいけない、見ない方がいい。見ちゃおれぬ。

「見不得」   (いなくて)会えない

 これらの比較で、気が付いたのは、中国語辞典では「看」には、「だと思う」という意味もあるということ。そのため、「見」よりも、意味が広くなり、「物事に対する見方」も表現するようになったということだ。

 中国語と日本語の違いというのは、すこし掘り下げて理解するほうが、応用が利くようになると思った。


# by keika-ch32 | 2023-06-10 11:36 | 中国語全般 | Comments(0)